外壁塗装の色選びで覚えておきたい「面積効果」
外壁塗装で色を選ぶ場合には、小さなサンプル見本の中から選ぶことになります。多くの場合それは一辺が10センチにも満たないことが多いですので、非常に小さな色見本で色選びをし、出来上がった外壁をイメージしなくてはなりません。そのため意外に多いのが、出来上がった実際の家の外壁塗装が、選んだ色のイメージとは違うといった感想です。イメージしていた外壁よりもやや白っぽさが目立つ、あるいはなんだか派手な感じになってしまったなどです。
これは実は面積効果ということに関係しているのです。まずは色の明度ですが、面積が大きいほうが色が薄く明るく感じられます。その結果、小さな見本で選んだ色よりも出来上がりの方が薄く感じられることが多いのです。
また、彩度は、面積が大きくなりますと鮮やかに感じられるようになります。ですので出来上がりが思ったより派手に感じられることがあります。さらに色相では、面積が大きくなりますとその色合いがいっそう強調されます。そのため、思っていた色より濃い色に感じやすいのです。ですので、外壁塗装での色選びは、自分がイメージする色よりも明度や彩度は少し下げて選ぶことが大切になります。また選ぶ色に関してもやや控えめぐらいの色選びをしますと、出来上がりの外壁塗装で大きなずれを感じなくてすみます。
せっかく外壁をきれいにするのですから、自分の気に入った色で施工したいところですが、外壁塗装に関しては面積効果をしっかりと考えたうえで、行う方がよいでしょう。